ホスピス型施設とは?病院のホスピスとの違いを現役管理職看護師が解説

「ホスピス型施設って、病院のホスピスと何が違うの?」

転職を考えているとき、こんな疑問を持ったことはありませんか。

はじめまして、あまねです。総合病院で3年間勤務したあと、ホスピス型施設に転職し、現在は管理職として働いている現役看護師です。

転職を決めたのは看護師2年目の春。「緩和ケアをやりたい」という気持ちは早くから固まっていました。ただ、「3年目で転職して大丈夫なのか」という不安も正直ありました。

この記事では、実際に転職して気づいたホスピス型施設のリアルを、病院との違いを交えながら解説します。

ホスピス型施設とは

ホスピス型施設とは、終末期の患者が人生の最期を穏やかに過ごすための施設です。

病院内にある緩和ケア病棟(ホスピス病棟)とは別の存在で、有料老人ホームや特定施設の形態をとるところが多くあります。医療よりも「生活の質(QOL)」を重視したケアが中心です。

病院のホスピスとの5つの違い

① 医師が常駐していない

病院のホスピスには医師が常駐しています。一方、ホスピス型施設では往診医が定期的に来る形が一般的です。

「医師がいないなら不安では?」と思う方もいるかもしれません。ただ、日常的な処置や点滴は施設内でも対応できます。心筋梗塞や脳出血など、施設では対応できない処置が必要になった場合は病院に搬送する形になります。

また、ホスピス型施設の入居者は「積極的な治療より穏やかな最期を」という意向の方が多いため、搬送になるケースはそれほど多くありません。

② 面会制限がない

病院では面会時間や人数に制限があります。ホスピス型施設では基本的に制限なく、家族がいつでも会いに来られます。

残り少ない時間を家族と一緒に過ごせる環境は、患者にとっても家族にとっても大切なことです。

③ 一人ひとりに使える時間が増える

急性期病院では、一人の患者に使える時間に限界があります。ホスピス型施設に転職して最初に感じたのは「ちゃんとその人と向き合える」という感覚でした。

病院とは関係性の深さが全然違います。

④ 家族対応が独特

残り時間がある程度見えていても、それを受け入れられていない家族もいます。説明の難しさや、要望への対応など、病院とは異なる難しさがあります。

どこまで許容するかは施設の方針によりますが、コミュニケーション力が問われる場面は多いです。

⑤ 看護師のアセスメント力が直接問われる

医師が常駐しない分、患者の状態変化を看護師がしっかり把握して、往診医に的確に報告する必要があります。

「なんかおかしい」を言語化して動ける力が求められます。責任は増しますが、看護師としての判断力が磨かれる環境でもあります。

3年目で転職して大丈夫だったのか

転職したのは看護師3年目。臨床経験としては長くありません。

正直、「自分にやっていけるのか」という不安はありました。でも実際に働いてみると、心配していたほどではありませんでした。前職が大きな総合病院だったこともあり、忙しい環境で経験を積んでいたことが大きかったと思います。

経験年数より、急性期でしっかり経験を積んでいるかどうかの方が重要かもしれません。

ホスピス転職に向いている看護師

以下に当てはまる方は、ホスピス型施設への転職を前向きに検討してみてください。

  • 患者や家族と深く関わりたい
  • 治すより「寄り添う」ケアがしたい
  • 自分で判断して動ける力を身につけたい
  • 急性期の忙しさに疲れてきた
  • 緩和ケア・終末期ケアに興味がある

まとめ

ホスピス型施設は、病院のホスピスとは異なる環境です。ただ、看護師としてのやりがいを感じられる場所であることは間違いありません。

転職して後悔しているかというと、そうではありません。正直に言うと、急性期のあの慌ただしさには独特のワクワク感があって、その刺激がなくなったことに物足りなさを感じた時期もありました。今は管理職として違う種類の忙しさの中にいますが(笑)

それでも、ホスピスで働くことを選んだ後悔はありません。この記事が、転職を考えている看護師の一助になれば幸いです。

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