転職を考えているとき、一番気になるのは「実際に転職した人がどう感じているか」ではないでしょうか。
この記事では、総合病院からホスピス型施設に転職し、現在は管理職として働くあまねが、転職してよかったこと・思っていたと違った部分を正直に語ります。
転職してよかったこと
① 利用者との時間が確保できる
一番大きかったのはここです。急性期病院でも利用者との時間を作ろうとしていましたが、それは就業時間外の残業の中でのことでした。やりたいことではあっても、疲弊した状態で続けるのはやはりきつい。ホスピス型施設では、就業時間内に一人ひとりとしっかり向き合える時間が確保されています。
もともと緩和ケアをやりたくて転職したので、「自分がしたい仕事をしている」という実感が持てるようになりました。
② 病院特有の業務がなくなった
急性期病院では、勉強会・残業・看護研究が当たり前のようにありました。仕事終わりに家で課題をこなす日も珍しくなく、仕事が終わってもまた仕事をしている感覚が続いていました。年数が上がれば今度は指導側に回り、それはそれでやることが増えます。
ホスピス型施設に移ってから、そういった業務はほぼなくなりました。仕事と休みのオンオフが明確になったのは、想像以上に大きな変化でした。
現在は管理職に就いた関係で似たような現状ですが、それでも負担は明らかに病院時代のほうがありました。疲れているのに眠れない夜もあったくらいです(笑)
正直に感じたこと
① 医療知識が最先端から遅れる感覚がある
急性期病院では、新しい知見やガイドラインの変更が朝の申し送りで共有されていました。ホスピス型施設に移ってからは、そういった情報が自然に入ってくる機会が減りました。
自己研鑽は引き続き必要です。ただ、これは環境の違いとして理解した上で転職を決めたので、後悔というよりは「そういうものだ」という感覚です。
② 緊迫した場面が少なく、物足りさを感じることがある
急性期病院特有の緊迫した空気は、ホスピス型施設ではあまりありません。正直、その刺激がなくなったことに物足りさを感じた時期もありました。
ただ、それは利用者やご家族との深い関わりの中で補えています。関わりの中でいただく言葉が、違う形でのやりがいになっています。
転職前の不安:3年目で知識は足りるのか
転職したのは看護師3年目。「知識が足りないのでは」という不安は正直ありました。
でも実際に働いてみると、全く問題ありませんでした。それどころか、先に入職していた年上のスタッフのほうが知らないこともあり、経験年数よりも中身の問題だと感じました。急性期病院でしっかり経験を積んでいれば、ホスピスへの転職は十分に対応できます。
転職を考えている看護師へ
ひとつ補足しておくと、総合病院で働いていたことを後悔したことも一度もありません。大変でしたが、その分だけ知識がつき、成長できました。教育体制が整った大きな病院は、看護師としての土台を作るには非常に強い環境です。転職はその土台があってこそ活きるものだと思っています。
結局のところ、自分が何をしたいかで決まります。
「元気に退院していく患者を見たい、最先端で命を救う手助けをしたい」という思いで働きたいなら、急性期病院が合っています。「もっと落ち着いて、一人ひとりに向き合いたい」と感じているなら、慢性期・回復期・ホスピスなど、急性期以外にも選択肢はたくさんあります。その中でも、終末期の方に寄り添いたいという思いがあるなら、ホスピスという道があります。
そのまま働き続けるのも一つの選択です。ただ、もっと自分が輝ける場所を探すために、転職という選択肢をとってもいいのではないでしょうか。
まとめ
転職してよかったか、と聞かれれば迷わずよかったと答えます。ただ、それはホスピスという環境が自分のやりたいことと合っていたからです。
転職は正解でも不正解でもありません。自分に合う場所を見つけるための手段です。この記事が、その判断の一助になれば嬉しいです。


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